ミトコンドリアの増やし方

以前のミトコンドリアの記事からずいぶん時間が経ってしまい申し訳ございません。

今回は、ミトコンドリアの増やし方について、書いていこうと思います!

目次

そもそもミトコンドリアって増えるものなの?

以前の記事で書いた通り、ミトコンドリアは外からヒトの体内に入り込み、

そして共生していると考えられており、独自のDNAも持っていることからも
ヒトとは全く別の生物なわけですが、果たしてこのミトコンドリアを増やすことなどできるのでしょうか?

結論からいうと、増やすことはできます

今回は、ミトコンドリアを増やす方法を1つご紹介します。

有酸素運動をしましょう!

1つ目の方法は有酸素運動をすることです!

有酸素運動というのは、負荷が軽い持続的な運動のことで、ウォーキング、ランニング、サイクリング、スイミングなどがこれに当たります。

有酸素運動は、筋収縮のエネルギーであるATP(アデノシン三リン酸)を体内に蓄えた糖質、あるいは体脂肪から酸素とともに作り出している運動です。

一般的に、30分以上行うと良いとされています。

この有酸素運動をおこなうことにより、ミトコンドリアが増えることが分かっています。

なぜ有酸素運動なのか?

それでは、なぜ無酸素運動ではなく、有酸素運動なのでしょうか?

これには、それぞれの運動に使われる筋肉の性質が関係しています。

筋肉の最小単位である筋細胞は“筋線維”と呼ばれ、これには2つのタイプがあります。

それが、“速筋線維”“遅筋線維”です。

これらの違いは筋の収縮速度で、文字通りですが、速筋線維は収縮スピードが速く、そのため大きなパワーを発揮することができます。しかし、持久力はなく、長時間運動することはできません。

一方、遅筋線維は収縮スピードが遅く、パワーは小さいですが、そのかわり持久力に長けており長時間運動することができます。

つまり、有酸素運動は長時間の運動なので、後者の遅筋線維を鍛えていることになります。

もうお気づきの方もいらっしゃると思いますが、持久力が高い遅筋線維は、非常に多くのミトコンドリアを持っています。

多くのミトコンドリアがいるからこそ、効率よくエネルギーを産生し、長時間の運動が可能となるわけですね!

分かりやすく言うなら、効率よくエネルギーを産生するということは、“痩せやすく、太りづらい体になる”ということです!

もう一度、いいます。

痩せやすく、太りづらい体になります!!

まとめると、有酸素運動で遅筋線維の数を増やすことが、直接的にミトコンドリアの数を増やすことにも繋がるということです!

皆さんも積極的に有酸素運動をやりましょう!

おまけ 筋線維の色の違い

じつは、筋線維はタイプごとに色が違います。

遅筋線維は赤色をしているため別名“赤筋”と呼ばれ、速筋線維は白色をしているため“白筋”と呼ばれます。

イメージしやすいものとしては、マグロとかカツオは身の部分が赤色をしていますよね。

これは赤筋(遅筋線維)です。

これからマグロの赤身を見た時には「持久力に長けてるんだな〜」と思ってください。

一方、タイやタラ、フグなんかは白色ですが、これは白筋(速筋線維)ということですね。

遅筋線維は、ミトコンドリアもそうですが、ミオグロビンというタンパク質も多く持っています。

ミオグロビンは、赤血球の中にあるヘモグロビンから酸素を受けとり、ミトコンドリアの中に酸素を運搬する役割を持ちます。

このミオグロビンには鉄が含まれており、じつは遅筋線維が赤色というのはこの鉄の色なのです。

ちなみに、赤血球が赤色なのもヘモグロビンが鉄を含んでいるからです。

次回は、その他のミトコンドリアを増やす方法をご紹介します!

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