ファスティングをやる意味として「食生活をリセットする」というものがあります。
これは大変重要なことで、例えばダイエットにおいても、リバウンドせず、一生涯痩せた状態を維持しようと思うと“食生活のリセット”、あるいは“食習慣の改善”は必須です。
数ヶ月の食事プログラムをおこない体重が落ちたところで、食生活がまたすぐに元に戻るようだとあっという間にリバウンドしてしまうでしょう。
focusのファスティング・プログラムの良いところは、準備期という段階から自然と食習慣が変わるところです。
そして、ファスティング期を終えた後の回復期においても、慎重に食事を戻すことにより、全てのプログラムを終えた頃には皆さんの食生活はリセットされているはずです。
そうなれば、リバウンドすることなく、生涯痩せた状態を維持することが可能となります。
飽食な現代においては、日々の食事に困ることはそうありません。
しかし、多くの人は食事に偏りがある為、食事の量を摂っているわりには、本当に必要な栄養素は摂れていない傾向にあると個人的には感じております。
ここで、食事が健康に及ぼすリスクについて、有名な研究をご紹介したいと思います。
1990〜2017年に、195ヵ国を対象とした疾病負担のシステマティック解析です。
この調査によれば、年間に1100万人もの人々が “不健康な食事が原因” で死亡していると報告しており、これは実に成人の全死亡の22%を占めているそうです。
そして、驚くことに「障害調整生存年(DALYs)」は2億5,500万年にも及ぶとのことです。
仮に、このDALYsの数値を1100万人に当てはめると、1人あたり23年もの生存年数が不健康な食生活によって失われたということになります。
平均寿命に対して、健康ではない人の障害の程度や期間を加味して調整した生存年数のこと。
病気や障害によってどれだけ健康な時間が失われたのか、という年数を表す言葉。
しかし、これは言い換えるなら、食事を健康的なものに改善できれば、5人のうち1人の命を救うことができるということです。
また、1990〜2010年におこなわれた別の研究では、死亡リスクの直接的な要因として、“喫煙や高血圧などよりも不健康な食生活の方がリスクが高い”と報告しています。
喫煙が健康に悪影響を及ぼすことは周知の事実ですが、食事に関して気にしている人はそう多くありません。
現代人は今一度、“食生活からみる健康”について、熟考する必要があると感じています。