加圧トレーニングとは?
加圧トレーニングとは、日本発祥のトレーニング法で、腕や脚の付け根に専用のベルトを巻き、その方に合った適正な圧力を加えて行うトレーニング法です。
誕生の歴史や特徴などについて解説いたします。
加圧トレーニング誕生の歴史
加圧トレーニングの開発者である佐藤 義昭氏は、鍛えた肉体美を競うボディビルに憧れ、中学生の頃からウエイトトレーニングを始めました。
毎日、「どうすれば筋肉が成長していくのか?」と、そればかり考えていたそうです。
そして、法事に出席した時、佐藤氏はとある経験をします。
それは、長時間の正座による“足のしびれ”です。
その時の足の痺れた状態が、ハードトレーニングを行なった時の疲労感に似ていたことから、そこに何かヒントが隠されているのではないかと佐藤氏は考えました。
そこで佐藤氏はある仮説を立てます。
それは「ハードトレーニングを行なった時と、正座の時の共通点は、血流が滞留していることだ。もしかすると、それを意図的に作り出せば、ハードトレーニングをした時と同じような効果をもっと効率的に作り出せるかもしれない。」
これが加圧トレーニングが誕生した瞬間です。
そこから50年の歳月を費やし、数えきれない程のトライ&エラーを繰り返した結果、現在、世界的に認められるほどのトレーニング法となったのです。
加圧トレーニングの特徴
低負荷で鍛えることができる!
加圧トレーニングは極めて“低負荷”で鍛えることができます。
従来のウエイトトレーニングであれば、男性はもちろんこと、女性でもそれなりに高負荷でトレーニングを行います。
それに対し加圧トレーニングは、その半分ほどの負荷で十分効果を出すことが可能です。
なぜ、それで効果が出るのかというと、従来のウエイトトレーニングは筋肉を微細に損傷させ、それが修復されることで筋肉が成長するのに対し、加圧トレーニングは成長ホルモンの分泌により筋肉を成長させていくというアプローチをとっているからです。
低負荷という特徴は、関節にかかる負担も極めて少ないので、体力に自信のない方や高齢の方でも安心安全に行えるトレーニングなのです。
短時間で鍛えることができる!
加圧トレーニングは“短時間”で鍛えることができます。
成長ホルモンを分泌させるためには、乳酸をどれだけ溜める事ができるかがポイントになるのですが、通常の運動であればそれにはとても長い時間を要します。
加圧トレーニングでは、長い時間運動した時と同じような乳酸が蓄積した状態を、驚くほど短時間で作り出す事ができるので、とても時間効率に優れたトレーニングなのです。
短時間で集中してトレーニングしたい方や、お仕事が忙しくなかなかトレーニングする時間が作れないという方にとって最適なトレーニング法といえます。
海外のアスリートも認める、世界の“KAATSU”
加圧トレーニングは日本発祥のトレーニング法であることから、世界でもそのままの言い方で“KAATSU TRAINING”と呼ばれています。
2024年、野球のメジャーリーグでは、大谷選手が移籍したロサンゼルス・ドジャースが世界一になって話題となりましたが、じつはドジャースには絶対的なエースがいます。
それがドジャース一筋、通算212勝、サイ・ヤング賞 3回、シーズンMVP 1回、ノーヒットノーラン 1回など数々の輝かしい成績を誇る、球界屈指の左腕 クレイトン・カーショウ投手です。
しかし、2024年のシーズンは怪我の影響もあり、出場機会はあまり多くはありませんでした。
未だ厳しい状況にいるカーショウ選手ですが、2025年シーズンは完全復活を遂げるべく、現在、リハビリトレーニングに励んでおります。
前置きが長くなりましたが、そのリハビリで採用されているのが、なんと“KAATSU TRAINING”なのです!
カーショウ選手の理学療法士はこう語っています。
「クレイトンは一流のアスリートであり、そのクラスの選手に対しては、いかなる決定も重要です。
加圧トレーニングは、特に多くのシーズンや怪我を経験した彼のような選手にとって、安全かつ効果的に筋肉を回復させてくれます。」
2025年のカーショウ選手に期待しましょう!!