女性の方が気になる体のお悩みとして「もも前側の張り感」というものがありますよね。
本日は、これについて解説してみたいと思います!
張っている筋肉の正体は…
もも前側の筋肉が張り出すことで、太腿が太い印象に見えてしまうわけですが、これの正体は「大腿四頭筋」という筋肉の緊張です。
しかし、実際に前側が張っているという方からすると「いや、別に力を入れているつもりはないんだけど…」と思われるかと思います。
その通りで、多くの場合、この状態というのは力を入れすぎて張っているわけではありません。
知っておいていただきたいのは、筋肉というのは“いつも自分の意思で使われるわけではない”ということで、言い換えると、“自分の意思とは関係なく使われる場面もある”ということです。
これこそが、今回のテーマでもある、もも前側の張り感の“本当の正体”です。
私たちは重力下で生活している
これを説明するには、“重力”を考慮しなければなりません。
当然ですが、地球には重力があり、私たちはその重力下で生活をしています。
そして、それに抗うように筋力を使うことで活動しております。
それは運動に限らず、“ただ立っているだけ”という状態も例外ではありません。
筋肉自体は収縮運動こそしていないものの、抗重力筋と呼ばれる筋肉たちが力を使うことで、“立つ”という姿勢をとることができています。
なぜ、もも前側に勝手に力が入るのか?
それでは何故、私たちの意思とは関係なく、もも前側に力が入ってしまうのでしょうか?
この原因は、“骨盤の位置”、もしくは“骨盤の傾き”にあります。
まず、骨盤の位置からご説明します。
位置に問題がある場合、横から見た時に、本来あるべき位置よりも骨盤が前方に流れてしまっていることが多いです。
骨盤が前方にいくことで、大腿四頭筋の緊張感が高まり、結果的にもも前側が張るということになるのです。
試しに、もも前側の最もボリュームのある部分に指をグッと刺すように置いて、そのまま骨盤の位置を前に出してみてください。
そうすると、出せば出すほどに指が跳ね返される感じで、大腿四頭筋が緊張してくるのが感じとれるかと思います。
そして、また元の位置に戻すと、今度は緩むので、指はまた深く刺さっていきます。
次に、骨盤の傾きについてご説明します。
これも横から見た時に、骨盤が後傾している場合によく起こります。(後傾とは、後ろへ傾くこと)
骨盤が後傾すると、連動して膝も少し屈曲します。
この状態は大袈裟にいうと、ずっと中腰のようなポジションをとっていることになる為、分かりやすく大腿四頭筋は緊張します。
まとめ
力を使っているつもりではなくても、姿勢によって、勝手に筋肉の緊張度合いが高くなってしまうことがお分かり頂けたかと思います。
現在、もも前側の張り感が気になる方は、今一度、ご自身の姿勢が上記に2パターンに当てはまっていないか確認してみてください。
そして、大腿四頭筋が最も緩んでいるポジションを覚えていきましょう。
そうするだけでも随分と張り感が変わってくるはずです。
以上、今回は「もも前側の張り感の正体」でした!
最後までお読み頂き、ありがとうございました!!