ヒップアップの解剖学

女性の方から圧倒的に多いニーズに“ヒップアップ”があります。

本日は、ヒップアップを解剖学的に、分かりやすく解説してみたいと思います!

よろしくお願いします。

目次

まず、お尻の筋肉たちを知る。

まずは、ヒップアップをするためには、お尻にどんな筋肉たちがあるのかを知る必要があります。

お尻には大小さまざまな筋肉があるのですが、今回はヒップアップという観点から3つの筋肉を紹介します。

お尻には主に、大臀筋中臀筋小臀筋という3つの筋肉があります。
お尻のことは、臀部(でんぶ)といいますし、そこの大中小の筋肉があるということで、とても分かりやすいですね。

まず、大臀筋がこちら。
臀筋群の中で、最もボリュームのある筋肉ですね。
股関節を曲げた状態から伸ばす際に強い力を発揮します。

次に、中臀筋がこちら。
骨盤の側面についており、上の画像と見比べると、全体で見ると半分くらいは大臀筋が覆い被さっています。
片足で立っている時(歩く、走る)などに使われたり、股関節を安定化させてくれます。

最後に、小臀筋がこちら。
これも上の画像と見比べると、中臀筋に完全に隠れています。
股関節を安定化するための補助として機能します。

また、お尻には深層部にも筋肉があって(いわゆるインナーマッスル)、これらはヒップアップには直接的には関与しないため、今回は割愛します。

まずは、大臀筋、中臀筋、小臀筋の3つを覚えましょう!

2種類のヒップアップ

個人的には、ヒップアップという言葉の意味は2種類あると考えています。

一つは、ヒップのボリュームをアップさせるヒップアップです。
いわゆる、お尻が大きいっていうやつですね!

もう一つが、ヒップの位置を上にアップさせるヒップアップです。
いわゆる、お尻の位置が高いってやつですね!

下の画像は、横からみた骨盤で、赤や青のペイントは様々な筋肉の付着を表しています。
位置関係でみると一目瞭然ですが、大臀筋の最も膨らんだところよりも、中臀筋の付着のところの方が位置が高いことがわかります。
したがって、例えばヒップの位置を上げたい場合のヒップアップだと、中臀筋も積極的に鍛えなければならないことが分かります。
そして、もちろんボリュームアップのためにも大臀筋のトレーニングも欠かせません。

以上のように、ヒップアップという言葉にもこれら2つの種類があることを理解しつつ、両方同時に実現していくことが真のヒップアップであると考えております。

骨盤のポジションも重要!

そして、ヒップアップする上で、もう一つ大事なポイントとなるのが“骨盤”です!

骨盤の動作に、「前傾」「後傾」という動きがあり、普段の姿勢がどちらになっているかで、ヒップの印象は随分と変わってきます。

結論をいうと、骨盤が前傾している方がお尻が高く引き上がっているように見えて後傾しているとお尻が下がっているように見えます。

正確にいうと、引き上がっているように“見える”のではなくて、実際に引き上がるんですね。

どういうことかというと、骨盤が前傾している人の方が、正しい股関節の使い方ができるため、色んな動作をしていても自然と大臀筋なんかが使いやすく、その動作を繰り返した結果としてお尻の筋肉が発達するのです。

想像してみてほしいのですが、プロ野球選手やプロゴルファーってお尻がとても大きいのですが、この人たちがお尻を大きくしようと思ってそうなっているかというと、全くもってそうは思っていないわけです。

それではなぜお尻が大きいのかというと、股関節の使い方が上手いからです。
練習で股関節を意識した動作を繰り返しおこなったことで、結果的にお尻の筋肉が発達しているのです。

つまり、正しい動作でトレーニングをしたり、日常生活動作をおこなうだけで勝手にヒップアップしていくということです!

次回は、日常でヒップアップするコツをご紹介します!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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