今回は、前回の細胞膜は脂質を材料に作られているということを書きましたが、今回もそこに関わるお話となります。
脳には脂質が多い
細胞膜と脂質の話でよく出てくるワードが“脳”です。
脳は、水分を抜いた乾燥重量でいうと、40%はタンパク質ですが、なんと60%は脂質で構成されています。
脳は神経細胞で構成されていますが、その細胞もやはり細胞膜で形成されているので、脂質が重要なポイントとなります。
なぜ、オメガ3が良いのか?
それでは、なぜオメガ3脂肪酸を摂るのが良いのでしょうか?
他の脂質ではだめなのでしょうか?
理由は沢山ありますが、とくに大事なポイントが3つほどあるかなと思います。
1つ目は、脳の神経細胞はとくにオメガ3脂肪酸のDHA(ドコサヘキサエン酸)が豊富であるということ。
2つ目は、神経細胞同士が情報を伝達する接点をシナプスといいますが、そこで神経伝達物質の放出や受容体の活性化に影響を与え、正常なシナプス伝達機能の維持に関与するということ。
3つ目は、胎児期や幼少期の成長段階において、DHAは脳の発達に不可欠だということ。
以上のことから、良質は脂質であるオメガ3脂肪酸を摂ることで、脳の質を高めることができるということです。
おすすめのオメガ3のとり方
おすすめの方法は、まずはやはり青魚です!
青魚には、DHAやEPAといったオメガ3脂肪酸が豊富に含まれています。
しかしながら、近年では海洋汚染も深刻化してきており、大型魚は有害金属をとってしまっている可能性があるので、そこを気にする方は、アジやイワシ、イワシの稚魚のしらすなどから摂るようにしましょう。
また、サラダなどにアマニ油をかけて食べるのもおすすめです!
アマニ油には、α-リノレン酸というオメガ3脂肪酸が含まれています。(α-リノレン酸は、DHAの前駆体でもあります)
亜麻の種子(フレックスシード)を低温圧搾で搾ったもので、なおかつ、オメガ3は非常に酸化しやすい特徴をもつので、光酸化しないよう遮光瓶(黒い瓶)に入ったものを選ぶようにしてください。
以上、今回は「脳の質は脂質で決まる。」でした!
早速、皆さまも今日から実践して、脳と細胞膜の質を高めて健康になっていきましょう!