本日は、「細胞の質を高める栄養素とは?」と題しまして、書いていこうと思います。
よろしくお願いします。
私たちは膜で隔てたれている
いきなり、皆さまに質問ですが、人間の体を様々な組織で構成されていますが、その最小単位となるのは何でしょうか?
少し考えてみてください・・・
そうです。
細胞ですね。
細胞のことを【Cell】といいます。
ラテン語のCellulaに由来し、「小さな部屋」という意味をもちます。
Micro OfficeのExcelの1つ1つのマス目も「Cell」と呼びますが、細胞のCellとなにか関係しているのかな?
地味にずっと気になっています。
その細胞には“細胞膜”という膜で構成されています。
そして、この細胞膜は、脂質二重層という脂質を二重にした構造となっています。
細胞膜の材料
その細胞膜の材料となるのは、リン脂質、コレステロール、糖脂質などです。
その中でもリン脂質は大部分を占めます。
このリン脂質は、リン酸+脂肪酸+グリセロールから構成され、食べ物からとった脂質を体内で代謝する過程で合成しています。
つまり、どのような脂質を摂っているかで、リン脂質および、リン脂質で構成される細胞膜の質が変わってくるということです。
ちなみに、上のCG画像が、私たちの細胞膜です。
たくさんある小さな球体が、リン脂質、脂肪酸、コレステロールからなる細胞膜で、内外の二重層になっています。
細胞膜は、バリア機能として外部からの有害な物質を制御したり、物質を選択的に輸送したりします。
ところどころにある大きな球体が膜タンパク質です。
膜タンパク質は、物質を選択的に輸送したり、ホルモンの受容体として反応したり、細胞を形成したり、細胞同士のコミュニケーションをとったりしてくれる重要な役割を果たしています。
どんな脂質を摂るべきか?
それでは具体的に、どのような脂質を摂ると良いかをご説明します。
結論からいうと、オメガ3脂肪酸という脂質を摂るように心がけましょう。
脂質には、以下のように分類されます。
解説いたしますと、まず脂質というのは、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分類されます。
簡単にいうと、飽和脂肪酸が常温で固形なのに対し、不飽和脂肪酸は常温で液体です。
肉と魚の脂質は、ここで分かれますね。
漢字も面白くて、アブラという言葉を文字に起こすと、“脂”って書くときもあれば、“油”って書くときもありますよね。
じつは、この2つは飽和脂肪酸なのか、不飽和脂肪酸なのかってことを表しているんですね。
(脂→飽和脂肪酸、油→不飽和脂肪酸)
その先はやや文章での解説が難しいのですが、上の図を見ていただいて、ひとまず不飽和脂肪酸の中で、オメガ9、6、3という3種類に分かれるということを知っておいてください。
今回の話でいうと、そのうちのオメガ3脂肪酸を摂ってくださいということです。
図に書いてある通り、青魚、アマニ油、エゴマ油、クルミなどに多く含まれています。
脂質と細胞膜についてもう少しだけ書きたいので、次回に続きます!