前回の続きで、今回もミトコンドリアの興味深い話について書いていこうと思います!
目次
ミトコンドリアって、最初からあったの?
前回の記事でも書いた通り、筋肉を動かしたり、内臓が活動したり、体温を保ったりと、ほとんど全ての生命活動のエネルギー源はATPです。
ではこのミトコンドリアが初めから細胞内に存在していたのか?というと、どうやらそうではないらしいのです。
ミトコンドリアは独立した生物
人の細胞には核があり、その中にはDNAがあり、タンパク質の設計図のようなものがあります。
そして、驚くことにミトコンドリアにもDNAが存在しているのです。
これは、ミトコンドリア自体が元々は独立した生物であったことを意味しています。
その事実に着目したアメリカの科学者リン・マーギュリスは、1970年、ミトコンドリアは元々は独立した生物だったが、生物の進化の過程で細胞内に入り込んだという「細胞内共生説」を提唱しました。
すなわち、生物の細胞内に初めからミトコンドリアは存在していなかったのです。
現在もミトコンドリアの議論において、この説は最も有力とされています。
本日は、ちょっと短めに終わりますが、私たちが当たり前のようにATPをエネルギーとして生命活動をおこなっていて、その役割をミトコンドリアが担ってくれているわけですが、その肝心のミトコンドリアが初めから存在していなかったとは驚きですね。
逆をいえば、ミトコンドリアが細胞内に入ってきてくれたお陰で、人類の進化があったとも考えられます。
なんとも不思議な話です。
次回は、その大事なミトコンドリアを増やす方法をお伝えしたいと思います!