前回、膝を出さないスクワットは、腰痛のリスクやパフォーマンスが低下するということを書きました。
今回は、そのパフォーマンスが低下する理由について書いていこうと思います。
自然に動けば膝はでる
まず、皆さんに試しにやって頂きたいのですが、その場で、割と高くジャンプしようとしてみてください。(昔、体力測定でやった垂直跳びのような感じで)
そして、そのしゃがんだ体勢でストップしてください。
その時の膝のポジションをみていただきたいのですが、どうなっていますでしょうか?
つま先よりも膝は出ていませんか?
何が言いたいかというと、特に何も考えずに自然に動けば、つま先よりも膝は出るのです。
試しに、日本代表のバレーボール選手のジャンプする瞬間を見てみてください。
必ずつま先よりも膝は出ていると思います。
つまり、膝を出さないスクワットを繰り返していると、ジャンプ動作に限らず、そういったパフォーマンスを著しく低下させてしまうということです。
こんなケースもあります。
最後にこんなケースもあるということを念のため書いておきます。
人の身長や手足の長さが違うことから分かるように、人それぞれ骨格というのは違います。
例えば、足のサイズが大きな人がいたとして、でも大腿骨(太ももの骨)や脛骨(スネの骨)など脚全体が短い人がいれば、その人は確かにつま先よりも膝は出ないかもしれません。
しかし、その真逆で、足のサイズは小さいけれども、脚全体の骨格が長い人がいたとしたらどうでしょうか?
スクワットのようにしゃがめば確実につま先よりも膝は出るかと思います。
つまり、スクワットを正しいフォームで行う上で、昔に言われていたような“つま先よりも膝を出さない”というポイントはそれほど重要なことではないということです。
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