前回に引き続き、今回は糖質の残りの2種類について書いていこうと思います。
少糖類
少糖類とは、3〜10分子の単糖が結合したものを言い、以下のものがあります。
- ラフィノース
- ケストース
- スタキオース
ラフィノースは、ブドウ糖、果糖、ガラクトースが結合したもので、ビート、ブロッコリーなどに含まれます。
難消化性糖質で消化酵素によって消化されることなく大腸まで届き、腸内の善玉菌であるビフィズス菌の餌となります。
ケストース(フラクトオリゴ糖)は、ショ糖と果糖が結合したもので、タマネギ、アスパラガス、ニンニク、ゴボウなどに含まれます。
効果はラフィノースと同様に腸内の有用菌を増殖させて整腸作用を促進させます。
スタキオースは、ブドウ糖、果糖、ガラクトース2分子が結合したもので、大豆オリゴ糖の主成分の一つで、大豆などに含まれます。
効果は上記の2つと同じです。
多糖類
多糖類とは、単糖が10〜20分子以上結合したもの言い、以下のものがあります。
- デンプン
- グリコーゲン
デンプンは、穀類、芋類、とうもろこしなどに含まれます。
ブドウ糖が多数結合した高分子で、効率の良いエネルギー源となります。
グリコーゲンは、牡蠣やレバーなどに含まれます。
動物がグルコースを貯蔵した形なので、動物デンプンとも呼ばれます。
人間も同じで、分解したグルコースを肝臓と骨格筋にグリコーゲンとして貯蔵し、エネルギーとして使っていきます。
まとめ
数回にわたり、糖質について解説しましたが、ここで知っておいていただきたいことは、一言で糖質といっても様々な種類があるということです。
ダイエットをするからといって、全ての炭水化物(糖質)をカットするのはオススメできません。
なぜなら、炭水化物をカットするということは、すなわち、食物繊維も同時にカットすることになるからです。
【 多糖類 + 食物繊維 = 複合炭水化物 】と言います。
ダイエットでは、この複合炭水化物が鍵を握っています。
ぜひダイエット中は、効率の良いエネルギー源である複合炭水化物を摂るように意識してみてください!
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